開催のご挨拶
平成24年1月吉日
リハビリテーション・ケア合同研究大会 札幌2012 大会長
横串 算敏
団塊の世代が後期高齢者になる2025年まであと13年、この平成24年には診療報酬と介護報酬の同時改定が行われました。今回の同時改定は、「社会保障と税の一体改革」の実現に向けた最初の第一歩で、「2025年のあるべき医療・介護の姿」を念頭に置いて行われました。これを受けて今大会のテーマは、「新しい医療介護福祉の連携をめざして−拡げよう繋げようリハケアの輪−」といたしました。医療介護の役割分担と連携強化、在宅医療の充実、地域包括ケアシステムの基盤整備の鍵となるのがリハビリテーション・ケアの質の向上ですが、この大会はその役割の一端を担うものになります。この大会で生まれるリハケアの新しい輪が全国に広がり、多くのリハビリテーション・ケア関連職種、障がいを持つ方々とそのご家族に繋がるようになればと考えております。
今大会は北海道リハビリテーション学会と合同で開催されます。昭和35年のポリオ大流行のあと、ポリオ罹患児の療育支援を目的とした様々なネットワークができました。昭和38年9月に発足した北海道肢体不自由者(児)リハビリテーション研究会もその一つで、昭和41年に北海道リハビリテーション学会と改称し、現在に至っています。地域リハを担う関連職種の約400名が会員として参加し、毎年一回の学術集会と北海道リハビリテーション学会雑誌発行を行っています。平成14年のリハビリテーション・ケア合同研究大会 札幌2002(大会長/北海道大学リハ医学講座教授・真野行生、大会テーマ「ノーマライゼーションと自立を目指した地域リハビリテーション−21世紀の展開−」)、平成22年の全国地域リハビリテーション合同研修会 札幌(大会長/札幌西円山病院副院長・横串算敏、大会テーマ「医療・介護連携に地域リハビリテーションの理念を活かす−介護予防から街づくりまで−」)も、北海道リハビリテーション学会と合同で開催されました。北海道の仲間とともに、全国のリハビリテーション・ケア関連職種の皆さんと交流できるのを楽しみにしております。
10月の札幌は多少寒い季節に向かいますが、札幌市内・郊外で紅葉を楽しんでいただける季節です。北海道ならでは海の幸・山の幸を味わっていただくこともできますので、大会以外でも有意義な時間を過ごしていただきたいと考えております。
本大会がリハビリテーション・ケアに関連する医療、介護、福祉分野の多くの方々のご賛同とご協力を得て意義あるものとなりますよう鋭意準備しております。全国から沢山の方々の参加を心からお待ちしております。